ビタミンC発見の歴史

壊血病とビタミンCの関係の科学的根拠

壊血病は大航海時代に船員たちを悩ませた、ビタミンC不足が原因で引き起こされる恐ろしい病気です。
ですが、壊血病とビタミンCの関係が、医学的根拠から具体的に証明されたのは、大航海時代よりもずっと後の20世紀に入ってからのことです。

1920年にイギリスのドラモンドが「抗壊血病因子」を発見し、これを「ビタミンC」と命名したのです。
更に1927年、ハンガリーの生理学者セント・ジョルジュが、牛の副腎から強い抗酸化力を持つ物質を分離し、これをヘキスロン酸と命名します。後にこれがビタミンCと判明するのです。
その後、アメリカの生化学者チャールズ・キングらが果実のレモンからビタミンCを分離することに成功し、その物質が前述のヘキスロン酸と同一の物質であることが明らかになったのです。 更に1933年にイギリスのノーマン・ハース卿により、ビタミンCの構造式が発見され「アスコルビン酸」と命名されました。この「アスコルビン酸」とは、ギリシャ語で「壊血病なし」という意味の言葉なのです。

ビタミンCの知名度が世間知られるようになったのは、アメリカの有名かノーベル賞化学者であるライナス・ポーリング博士の論文で、ビタミンCが取り上げられたことがきっかけとなりました。
博士は論文の中で「普段の生活の中でコンスタントにビタミンCを摂取すると、様々な病気の予防になる」更に「ビタミンCを大量に与えると、病気の治療の補助になる」と発表しました。
このことにより、ビタミンCの効能と知名度は一気に上がることになったのです。