ビタミンC発見の歴史

壊血病とビタミンCの関係

壊血病とは、ビタミンCが欠乏することによって起こる病気のことで、ビタミンCの不足により、血管がもろくなって毛細血管が破れやすくなる恐ろしい病気です。
血管がもろくなった結果、歯茎や皮膚・消化管などの内臓から出血が始まり、食欲不振に陥り、様々な病気や感染症への抵抗力が落ちたり、全身の倦怠感などの症状が見られるようになり、最後には死に至るのです。
大航海時代にはこの壊血病により、長期の航海による偏った食事が原因で多数の船員が壊血病に罹り、その結果、命を落とすこととなりました。

この問題から、1743年にイギリスの海軍医のジェームス・リンドは、壊血病を防ぐためには船員に毎日オレンジやレモン等の食べさせることが良いと発見しました。
その結果、彼は壊血病を防ぐため、長期の航海中はこまめに港に立ち寄り、常に新鮮な柑橘類を積みこむようにし、毎日、柑橘類のジュースを飲ませるようにしたのです。
そして1753年に彼は「全ての船員に果物を!」と提言し、この恐ろしい壊血病の治療に大きく貢献することとなるのです。

このジェームス・リンドの教えから、かの有名なキャプテン・クックは、1768年から3年間に及ぶ航海で、ザワークラウトやライム、レモンなどのビタミンCをたくさん含む果物を船員たちに積極的に摂取させます。
その結果、史上初と、壊血病による死亡者がゼロのまま、世界周航を成功させることとなりました。